2010年6月25日金曜日

映画「孤高のメス」

5月20日にplan-Bで映画監督の成島出さんに出会ったこともあって、予定を早めて「孤高のメス」を今日観て来た。
主演のナース役の夏川結衣と肝臓移植術外科医の堤慎一の会話の場面で3回泣かされてしまった。開腹手術の場面が125分の映画の三分の一以上あるように感じられたが、その映像は真摯な医療行為を印象づける撮り方で、この映画の制作の根幹であり納得させられる。
堤慎一が手術の際に都はるみの演歌のテープをかけさせる場面など緊張をほぐされた観客が一斉に大きな笑い声をあげる。エンターテイメントを随所に盛り込むことで緊張感も増幅される。
素晴らしいのは、夏川結衣のナレーションで物語を進める演出で、この映画のストーリーを説得力あるものにしている。ぜひ見に行って欲しい映画である。(三宮シネフェニックス)
中島淳

2010年6月24日木曜日

石原志保独舞 踊り場作業7「否連続」

6月20日丸ノ内線中野冨士見町駅で降りて案内図を頼りに初めてplan-Bを訪ねる。マルセ太郎さんのスクリーンのない映画館はこの空間で誕生したのだ。
石原志保さんの独舞は先一昨年雨の白州で迫真の踊りを観ていらいだ。
20時から75分間の踊り。田中みんさんの共同作品。美術:らん 音楽構成:村上史郎 照明:田中あみ。
長い静止、極めてスローな動き、背中での演技・踊り。二人の絶妙の関係性、照明による暗示、想像力を刺激する音(量としては3分の1で十分だったが)、空間を空間たらしめる美術。
息を凝らす75分。神々しい石原志保。肉体の限界に挑戦した石原志保。大木の田中みん。ぶれることのない田中みん。大地に根ざした二人のエネルギー。
終わってからの歓談。木幡和枝さん、高橋アキさんらと。掛川の美味しい日本酒に桃花村の空豆にきぬさやの塩ゆで。ホテルには0時40分帰着。事務局長中島淳

2010年6月20日日曜日

ゲルバーのベートーべン協奏曲全曲演奏会(芸文センター大ホール)

6月18日(第1番と第5番)19日(第2番、第3番と第4番)の両日、あのゲルバーの演奏を聴ける喜びと期待を胸に出かけた席がなんと前から2列目の真ん中!指揮者大山の足の動きだけがピアノの向こうに見える。代わりにゲルバーの霜焼けでふくれたような、指先だけが細い驚異の10本の指が目の前に見える!
2日間5曲演奏を聴いた結論の第一は、若いPACオーケストラの目に見える演奏の深化、充実である。初日は緊張感に欠けた硬さだけが目立ったが、二日目は音も良く鳴って見違える演奏になった(管楽器が弱いのはいたしかたなし)。この成長ぶりは明らかにゲルバーとの本番演奏効果だ。
ゲルバーの演奏では、最後に演奏した第4番が圧巻だった。華麗な第5番「皇帝」にはない繊細な曲を、ゲルバーは交響曲第5番「運命」の運命の扉を叩く力強いタッチと感情移入された繊細なタッチとで説得力十分な独自の4番を聴かせてくれた。
ほとんど演奏されない第1番、第2番が聴けたことも有難かったが、巨匠の個性あふるるエネルギーがPACを新たな域に到達させる時に出会えた幸せな2日間であった。(兵庫県芸術文化センター大ホール)
中島淳

2010年6月11日金曜日

森田雄三さんが神戸学校に(6月19日13:30〜16:00)

イッセー尾形さんの演出家、森田雄三さんが6月の神戸学校のゲストで来神されます。会場はエスパスフェリシモホール(須磨区弥栄台2−7)。参加料は一般1200円(学生1000円)、ペア2000円(学生1600円)。参加料は全額「あしなが育英会」の神戸レインボーハウスの運営支援に活用されます。主催・(株)フェリシモ。
森田雄三さんのテーマは「日常にある『笑い』について」。素人を4日間の稽古で舞台で演じさせてしまう、森田マジックを体感出来ますよ。
申し込みは「神戸学校」のホームページからまたはファックス(078-325-5720)にて、名前、住所、電話番号、枚数、「6月神戸学校参加希望」と記入して申し込んで下さい。
このチャンス、お見逃しなく!

2010年6月8日火曜日

英会話のお誘い

神戸芝居カーニバルのメンバーの徳田法文さんが7月からユニークな英会話教室を始めます。そのためのデモンストレーションとして6月中4回の体験教室を開いています。
4日の英会話はなかなか面白かったです。次は12日2時から3時まで、続いて17日2時から3時まで、27日2時から3時までです。会場は松方ホールのあるビルの3階のハーバーランド文化村です。体験教室の参加費は300円です。
7月からの教室は皆さんの希望に合わせて曜日、時間帯、グループか個人レッスンかが決められます。
少しでも実際に話せる英語を身に付けるために、ぼくも7月から受講します。6月の残りの体験教室には全て参加しますのでぜひお越し下さい!
神戸芝居カーニバル事務局長・中島淳

2010年6月6日日曜日

茂山千之丞「座・狂言の会」

第5回座・狂言の会が初めて日曜日の午後に開催されます。
9月19日14時開演、開場30分前。神戸ハーバーランドの松方ホールホワイエにお越し下さい!
今回の座・狂言は「空腕」、他に「狂言小謡」と「狂言よもやま話」。ききては神戸期待の舞台人、清水あきよ。
千之丞さんが身近な130席。前売り2800円、会員前売り2500円、当日3300円(完売の時は当日券を販売しません)。
主催は神戸芝居カーニバル実行委員会。チケットの申し込みは090ー1914ー4907(中島)まで。

2010年6月1日火曜日

「田中泯 場踊りin神戸2010」多数のご来場有り難うございました

 23日の嵐のような吹き降りが1日早かったら、そう想うと天に感謝のほかありません。
 なにしろ230人の方、須磨寺参詣の通りすがりに立ち止まられた方を含めると300人
になるわけで、あの嵐では「場踊り中止」でなくても傘も差せない、座ることもかなわぬ、で
大変なことになっていたでしょう。
 22日須磨寺には2時半頃からチケットを手にした方がぞくぞくと。みなさんに並んでいた
だいて3時半から<場踊り>の場にご案内しました。
 なにしろ5日前に「完売御礼」となり、以降40人(22日だけで20人)の問合せに「当日券
はありません」とお断りしたのですが、直接須磨寺に来られた方が18人もありました。この
方々には「すでに230人の方が入られています。見えにくいかもしれません。それでもよろ
しければ」とお断りしてご入場いただきました。
 「田中泯 場踊りin神戸2011」の日時、場所は未定ですが、決まり次第お知らせいたします。
ご期待下さい。 事務局長 中島淳